アントレプレナーシップとは

 予測困難な「VUCAの時代(Volatility:変動性,Uncertainty:不確実性,Complexity:複雑性,Ambiguity:曖昧性)」の国際社会を生き抜くためには,専門能力とともに「アントレプレナーシップ」が素養として必要です.

 アントレプレナーシップとは,「新たな価値を開発・開拓し,それを社会に事業として設定する行動体系(マインドセット・スキル)」と本学では定義しました.最も重要なのは,「何をしたいのか,主体的に考えて行動する」ことです.

身につける能力,知識およびスキルとして5つの要素を設定

先見性:科学技術を基盤としてより良い社会の将来像を明確に描くことができる力.

国際性:グローバルな課題の本質や自身とのつながりを理解し,情報収集,分析,考察等を経た上で,解決のための提案ができる.さらに,自身と異なる背景(文化,習慣,母語等)や価値観を持つ個人に対し,または集団の場において,他者に配慮し,相互理解を深めた上で協働できる力.

リーダーシップ:隠れた思い込みの自覚に努め,多様性を尊重しつつ,自らの評価軸をもとにした主体的意見を表明し,さまざまなステークホルダー間の合意形成を図ることができるリーダーシップと求心力.

価値創造:自らの専門における本質的課題の洞察をもとに,解決策の提案・実行・複数視点からの検証等のプロセスを繰り返すことで新たなかちを生み出す創造力,およびその蓋然性を向上させて実社会に結実させる展開力と目的意識をもって成し遂げる実行力.

キャリア構築:自分の将来に参考となるロールモデルを見出す力や自分の将来のキャリアを構築する力.業界・企業分析,組織の財務会計,法律・標準等のルール,起業,倫理,SDGs等社会人として活躍するために必要不可欠な基礎知識,さらに自己理解・自己PR,コミュニケーション,思考法,文章作成力,アジェンダ設定力,リーダーシップ等のスキル.

5つの要素に関する授業科目を100~600番台に設置.
各系・コースの専門科目でもアントレ対応科目として履修可能.